“ためいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タメイキ
語句割合
溜息76.4%
嘆息11.8%
歎息5.7%
太息3.7%
大息0.5%
溜呼吸0.5%
長大息0.5%
気息0.2%
消息0.2%
長太息0.2%
(他:1)0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に父祖の血は人間にとって重大なものだ、などと溜息ためいきをついて、ひとりで興奮していたのですが、それは、違いました。
東京だより (新字新仮名) / 太宰治(著)
室内の先客せんきゃくである川波大尉と星宮理学士との二人が、同時にハアーッと溜息ためいきをつくと、同時に言葉をかけた。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
誰の顔も、暗かった。不吉ばかり予感されて、いたずらに、嘆息ためいきと嘆息が、よけい家族の憂いを深くさせるのみであった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その嘆息ためいきを聞けば、無理もない。火をくわえている鳥と、慈母の珠とを、この男は、取り替えてしまったのである。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼心をこめし祈祷いのり歎息ためいきをもて、かの魂の待つ處なる山の腰より我を引きまた我を他の諸〻の圓より救へり 八八—九〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
はッと声に出して、思わず歎息ためいきをすると、にじむ涙を、両の腕。……おもてをひしとおおうていた。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長閑のどかに一服吸うて線香の煙るように緩々ゆるゆると煙りをいだし、思わず知らず太息ためいきいて
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「飛んだことになってしまったものですなあ」と、あとの言葉も出でずに黙って太息ためいきいていた。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
耳にてはかるに、こゝにはとこしへのそらをふるはす大息ためいきのほか歎聲なげきなし 二五—二七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我は大息ためいきを抑へて友の肩にりたり。
主翁は返事のかわりに溜呼吸ためいきをした。女房は笑いだした。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
女や田舎ものらが通りかかると、先に男がいくばくかに値をつけて、わざと立去ってしまうと、後で紋付のが「時が時ならこんな珠を二円や三円で売るのじゃないにアア/\」とか何とか述懐して、溜呼吸ためいきをついている。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
「あゝあゝ、しかたがねえ!」と長大息ためいきをついて、予算の半分ほどもない財布を母に渡した。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
八畳では寝つかれぬと覚しく、おりおり高い長大息ためいき気勢けはいがする。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
あゝ幽遠かすかなる気息ためいき
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「あゝ、すつかり秋だねえ。」と、夫は消息ためいきをつくやうにして言つた。
散歩 (新字旧仮名) / 水野仙子(著)
海龜うみがめふかくも長太息ためいきいて、歔欷すゝりなきしながらむせぶやうなこゑで、かううたひました、——
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
かつて』とつひ海龜うみがめつて、ふか長太息ためいきをして、『わたし實際じつさい海龜うみがめでした』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼我を見し時、その難息ためいきを髯に吐き入れ、はげしくもがきぬ、フラーテカタラーン之を見て 一一二—一一四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)