“気息”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣息
読み方割合
いき75.0%
きそく10.0%
いぶき6.7%
けはい5.0%
いきづ1.7%
ためいき1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は麦稈帽子った妹の手を引いてあとから駈けました。少しでも早く海の中につかりたいので三人は気息を切って急いだのです。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
一同がをひくと! 見よ! たくたくたる丈余の灰色の巨鳥! 足はかたくしばられ、恐怖疲労のために気息えんえんとしている。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
が、やがて竹のを台にした古風なランプに火がると、人間らしい気息の通う世界は、たちまちそのかすかな光に照される私の周囲だけに縮まってしまった。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
音もせぬ雪は一時間のほどったらしい。庭には雪を踏む跫音ががさがさと聞えて、雨戸の外へ何者か窺い寄るような気息を感じた。二人は顔を見合わした。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼女の胸は、ふんわりと気息いていて、その深々とした落着きは、波紋をうけつけぬ隠沼のように思えた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)