“大息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
といき30.0%
おほいき25.0%
たいそく20.0%
ためいき15.0%
おおいき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されど我に告げよ、うれしき大息といきたえぬころ、何によりいかなるさまにていまだひそめる胸の思ひを戀ぞと知れる 一一八—一二〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
すてていまだ一面識めんしきならぬ他の女と道連みちづれになり人の爲にころさるゝ者が有べきやシテ梅は如何いかゞせしぞ汝公儀の役人をいつは重惡者ぢうあくものめとしかられしにぞ憑司は今更大息おほいきつき頭を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この時千思万考せんしばんこう佳句を探るに、天の川の趣はついに右三句に言ひ尽されて寸分の余地だもなき心地ここちす。すなわち筆をなげうっ大息たいそくして曰く、みなん已みなんと。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その運命のはかなきこと我と同じきなるべし。我は大息ためいきを抑へて友の肩にりたり。友は慰めて云ふやう。物思ものもひも好き程にせよ。
源に何のとががない、ということを確めました時は、両親も巡査の後姿を拝むばかりに見送って、互に蘇生いきかえったような大息おおいきをホッときましたのです。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)