大息おほいき)” の例文
すてていまだ一面識めんしきならぬ他の女と道連みちづれになり人の爲にころさるゝ者が有べきやシテ梅は如何いかゞせしぞ汝公儀の役人をいつは重惡者ぢうあくものめとしかられしにぞ憑司は今更大息おほいきつき頭を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そのころ階下した學生がくせいさんが、みし/\と二階にかいると、寢床ねどこだつたわたしまくらもとで大息おほいきをついて
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
申立べし如何してよからんやと大息おほいきついて言けるにぞ女房は聞て大いに驚怖おどろき長庵にあうた話しは容易よういならざる事故決して口外こうぐわいはなさるなと豫々かね/″\おまへに言置しに何故然樣さやうなる一大事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
坂上さかがみは、氣拔きぬけのしたさまに、大息おほいきほついて
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
青年わかものかたゆすつて、たゞ大息おほいきくのであつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わし大息おほいきいて、なんにもいはず
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)