“口外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうがい71.4%
こうぐわい28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しようとは思わぬ。御一統の企てについては、ほかから漏れたら知らぬこと、わしからは金輪際こんりんざい口外こうがいすまい。それだけは固く約束しておくよ
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
このことを私は、今までついぞ一度も口外こうがいしたことはなかった。けれど、私の存在がもういつこの世から消え去るかも知れない今となっては、隠しておく必要もない。
つかひし事必らず口外こうぐわいなすべからずと吉平へもかた口止くちどめして濟し居たりしがたれる者もなく其年もはや十二月となりて追々おひ/\年貢ねんぐの上なふ金を下作したさくよりあつめけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これより以後いご一生いつしやう五十ねん姫樣ひめさまにはゆびもさすまじく、まし口外こうぐわいゆめさらいたすまじけれど、かねゆゑぢるくちにはあらず、此金こればかりはとおそれげもなく、つきもどしてさてつくづくとびけるが、歸邸きていそのまヽ暇乞いとまごひ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)