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大息
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といき
ふりがな文庫
“
大息
(
といき
)” の例文
されど我に告げよ、うれしき
大息
(
といき
)
たえぬころ、何によりいかなるさまにていまだひそめる胸の思ひを戀ぞと知れる 一一八—一二〇
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
母上はこれを聞きて復た言ふべきこともあらねば、
便
(
びん
)
なき少年の上をおもひて
大息
(
といき
)
つき給ひぬ。かたへ
聞
(
ぎき
)
せしわれは泣き出しつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
やがて母様はホと
大息
(
といき
)
吐かせたまひて、力なき御手にそと我が前へ投げやりたまふにぞ。我はいとど胸騒立てど、これもその人のと思へば、何とやらむ面はゆく口の内に読みもてゆくに。
葛のうら葉
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
大息
(
といき
)
を
吐
(
つ
)
いて、蒲団の上へ起上った、小宮山は、自分の体か、人のものか、よくは解らず、何となく
後
(
うしろ
)
見らるるような気がするので、振返って見ますると、障子が一枚、その外に雨戸が一枚
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それ汝等の願ひの向ふ處にては、侶と
頒
(
わか
)
てば分減ずるがゆゑに、
嫉妬
(
ねたみ
)
鞴
(
ふいご
)
を動かして汝等に
大息
(
といき
)
をつかしむれども 四九—五一
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
われは
大息
(
といき
)
して呼べり。さらば/\、いで我は羅馬に入らん。我墓穴は我を待つこと久し。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
是においてか彼、一の
哀憐
(
あはれみ
)
の
大息
(
といき
)
の後、狂へる子を見る母のごとく、目をわが方にむけて 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
とめどなき涙
大息
(
といき
)
とともにわれかの
重荷
(
おもに
)
の下にひしがれ、聲はいまだ路にあるまに衰へぬ 一九—二一
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
一のくるしき
大息
(
といき
)
の後、我にほとんど答ふる聲なく、唇からうじてこれをつくれり 三一—三三
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
“大息”の意味
《名詞》
大息(たいそく)
溜め息をつくこと。嘆くこと。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
息
常用漢字
小3
部首:⼼
10画
“大息”で始まる語句
大息張