“ふみとど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
踏止44.4%
踏留44.4%
文届11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は大略たいりゃくこと仔細しさいを打あけて、老人の助力を乞うた。どうしても今暫く、この島に踏止ふみとどまっていたいと云い張った。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
地震のため、いまの為事しごとを棄てて帰国せねばならぬとして、陸路を取るにせよ海路を取るにせよ千円はかかるのである。そんならその旅費だけの分をミユンヘンに踏留ふみとどまつて勉強しようか。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ええやしいとりかへつて正体なし、その夜座敷を断りてしゐたる小花のもとへ、つひになきこと目と鼻の間に住む兼吉が文届ふみとどきぬ、しかもその長々しさは一本の巻紙皆にせしかと思ふばかり
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)