トップ
>
踏留
>
ふみとど
ふりがな文庫
“
踏留
(
ふみとど
)” の例文
こうひしひしと
寄着
(
よッつ
)
かれちゃ、弱いものには我慢が出来ない。
淵
(
ふち
)
に臨んで、
崕
(
がけ
)
の上に
瞰下
(
みお
)
ろして
踏留
(
ふみとど
)
まる
胆玉
(
きもだま
)
のないものは、いっその思い、
真逆
(
まっさかさま
)
に飛込みます。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
地震のため、いまの
為事
(
しごと
)
を棄てて帰国せねばならぬとして、陸路を取るにせよ海路を取るにせよ千円はかかるのである。そんならその旅費だけの分をミユンヘンに
踏留
(
ふみとど
)
まつて勉強しようか。
イーサル川
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
三吉は
燈火
(
あかり
)
も点けずに、薄暗い部屋の内に震えながら坐っていた。何となく
可恐
(
おそろ
)
しいところへ
引摺込
(
ひきずりこ
)
まれて行くような、自分の位置を考えた。今のうちに
踏留
(
ふみとど
)
まらなければ成らない、と思った。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ようよう車を
踏留
(
ふみとど
)
め、
胆
(
きも
)
を
潰
(
つぶ
)
せしむかばらたち、
燐寸
(
マッチ
)
にあたりて二三本折っぺしょり、ますます
苛
(
いら
)
ち
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
踏
常用漢字
中学
部首:⾜
15画
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
“踏”で始まる語句
踏
踏込
踏張
踏臺
踏切
踏襲
踏台
踏石
踏掛
踏止