“引摺込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきずりこ90.9%
ひきずりこん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを皆なめかけを置いたり、芸妓げいしやを家に引摺込ひきずりこんだり、遊廓に毎晩のやうに行つたり、二月ばかりの中に滅茶/\にして仕舞つたゞア。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
事ははなはだ簡単である。旦那の留守に以前のお客を引摺込ひきずりこんだのだから、このまま暇をやって仕舞えばよい。それでむこうも、何一ツ苦情を云うべきはずはない。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
殺さば殺せ覺悟なりと己れが舊惡きうあくあらはれ口を横道よこみち引摺込ひきずりこんふせがんと猶も奸智かんちめぐらしけるに忠兵衞の妻お富は長庵がいふ事を始終しじうもくして聞居たりしが眞赤まつかに成たる顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)