踏止ふみとま)” の例文
切られるかと思ひ何分なにぶんふるへて足も踏止ふみとまらぬを漸々やう/\大岡殿の前へ罷出まかりいで平伏へいふく何卒なにとぞ御慈悲おじひの御沙汰を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして幾箇いくつの橋を渡ツて幾度道を回ツたか知らぬが、ふいに、石か何かにつまづいて、よろ/\として、あぶなころびさうになるのを、辛而やつと踏止ふみとまツたが、それですツかりが覺めて了ツた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)