“幾箇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくつ86.7%
いくたり6.7%
いくら6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
S——町のはずれを流れている川をさかのぼって、重なり合った幾箇いくつかの山裾やますそ辿たどって行くと、じきにその温泉場の白壁やむねが目についた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「内にはお客は今幾箇いくたり有るのだね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此の人は神田佐久間町河岸にいる山口善右衞門やまぐちぜんえもんという炭問屋すみどんやで、うちは八間間口で、土蔵も幾箇いくらかあり、奉公人も多く使って居ります。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)