“ふみか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
踏掛55.6%
踏懸22.2%
踏代11.1%
蹈替11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
踏掛ふみかけ漸々としてつひに天井へ昇り其跡をいたにて元の如く差塞さしふさぎ先是では氣遣きづかひ無しと大いに安堵あんどなし息をこらして隱れ居たり斯る惡人なれども未だ命數めいすうつきざる所にや僧のなさけに依て危き命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うへながら、これあし踏懸ふみかけたとき以前いぜん薬売くすりうりがすた/\つて追着おひついたが。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もすそをすらりと駒下駄こまげた踏代ふみかへて向直むきなほると、なかむかうむきに、すつとした襟足えりあしで、毛筋けすぢとほつた水髮みづがみびんつや。とけさうなほそ黄金脚きんあしの、淺黄あさぎ翡翠ひすゐ照映てりはえてしろい……横顏よこがほ見返みかへつた。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
夏の夜はまだ明けやらず、しんとして、樹の枝に鳥がねぐら蹈替ふみかえる音もしない。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)