“襟足”の読み方と例文
読み方割合
えりあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一度おじけづくと、もう際限がない、襟足えりあし生毛うぶげがゾーッと音を立てて逆立ち、開いた毛穴から、水の様に冷い風がしみ込むのだ。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
童子は、母親の、白い襟足えりあしと瘠せた肩とを目に入れ、そして可懐なつかしそうに心をあせったためか、竹縁にぎしりと音を噛ませた。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
すると、私自身でも思いがけなかったほど、その柱はひどくグラグラしていて天井から砂埃すなぼこりが二人の襟足えりあし雲脂ふけのように降りかかって来た。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)