“えりあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
襟足34.7%
頸脚27.8%
襟脚18.1%
頸足8.3%
衿足6.9%
襟頸1.4%
領脚1.4%
頷脚1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
童子は、母親の、白い襟足えりあしと瘠せた肩とを目に入れ、そして可懐なつかしそうに心をあせったためか、竹縁にぎしりと音を噛ませた。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
鶴子さんは後れ毛の多い白い頸脚えりあしを突出して三藏にコーヒー茶碗をすゝめる。三藏は會釋しながらも尚其頸脚、稍〻紅を潮した頬、素直に高まつた鼻を見る。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
庭のきり葉崩はくずれから、カサコソと捲きおこる秋風が呉子さんの襟脚えりあしにナヨナヨと生え並ぶ生毛うぶげを吹き倒しても
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おふさの沈んだ頸足えりあしに髮のほつれのさがつてゐるのをかこつけに、ものゝたしなみのない、自墮落な女だと言つて八釜しく叱りつけたりした。
金魚 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
髪を奇麗に分けた、衿足えりあしの白い運転手が
泣虫小僧 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
三人の眼が、ひたっと、そこにつかった時、玉枝は、ふいに蛇のような襟頸えりあしを伸ばして
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
車を横に押し親父おやじを勘当しても女房に持つ覚悟めて目出度めでたく婚礼して見ると自分の妄像もうぞうほど真物ほんものは面白からず、領脚えりあし坊主ぼうずで、乳の下に焼芋のこげようあざあらわれ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
がりびたのがまへ鶏冠とさかごとくになつて、頷脚えりあしねてみゝかぶさつた、おしか、白痴ばかか、これからかへるにならうとするやうな少年せうねんわしおどろいた、此方こツち生命いのち別条べつでうはないが、先方様さきさま形相ぎやうさう
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)