“頸脚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えりあし95.2%
くびあし4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日あたりをけて来て、且つ汗ばんだらしい、あねさんかぶりの手拭てぬぐいを取って、額よりは頸脚えりあしを軽くいた。やや俯向うつむけになったうなじは雪を欺く。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鶴子さんは後れ毛の多い白い頸脚えりあしを突出して三藏にコーヒー茶碗をすゝめる。三藏は會釋しながらも尚其頸脚、稍〻紅を潮した頬、素直に高まつた鼻を見る。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
深くうつむいているとみえ、ショールを抜いて頸脚くびあしが、少し寒そうに白々と見える。それが瀬川艶子であった。やがて人影に隠れてしまった。
五階の窓:05 合作の五 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)