“頸飾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くびかざり60.0%
くびかざ28.0%
えりかざり8.0%
ネックレス4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうですね、面白いか面白くないかとうことでなしに僕が一番苦心したのは、やっぱりあの黄色金剛石イエローダイヤモンド頸飾くびかざり事件の時でしたね」
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そして仏蘭西フランスから輸入されたと思われる精巧な頸飾くびかざりを、美しい金象眼きんぞうがんのしてある青銅の箱から取出して、クララの頸に巻こうとした。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
片隅かたすみ外套がいとうを脱捨つれば、彼は黒綾くろあやのモオニングのあたらしからぬに、濃納戸地こいなんどじ黒縞くろじま穿袴ズボンゆたかなるを着けて、きよらならぬ護謨ゴムのカラ、カフ、鼠色ねずみいろ紋繻子もんじゆす頸飾えりかざりしたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
買っていただかなくちゃ、あたい、何一つ持っていないんですもの、頸飾ネックレスだの、時計だの、時計はきん色をしたぴかぴかしたのね、それから指環もいるけど靴だの洋服だの、……
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)