“えりかざり”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
襟飾	85.2%
頸飾	7.4%
衿飾	3.7%
領飾	3.7%

襟飾

とくに念を入れた服装（みなり）をしていて、フランネルの服、派手な手袋、白の半靴（はんぐつ）、薄青の襟飾（えりかざり）を結（ゆわ）えていた。手には小さな鞭（むち）をもっていた。

ジャン・クリストフ：04 第二巻　朝 (新字新仮名) ／ ロマン・ロラン(著)

頸飾

公子　（一笑す）私の恋人ともあろうものが、無ければ可（い）い。が、硝子（ビイドロ）とは何事ですか。金剛石、また真珠の揃うたのが可い。……博士、贈ってしかるべき頸飾（えりかざり）をお検（しら）べ下さい。

海神別荘 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

衿飾

たとえばレエスの衿飾（えりかざり）や、絹の靴下、それから首飾や、ペルシャ頭巾の入った宝石函、長い海獺（らっこ）のマッフや手套、舞踏服、散歩服、訪問服、帽子や、お茶時の服や、扇などが

小公女 (新字新仮名) ／ フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット(著)

領飾

開いた領飾（えりかざり）の間から、半分露はれてゐる頸は、劇しい感情の為めに波立ち、欷歔（すゝりなき）の為めに張つてゐる。先づこんな美しい顔である。

クサンチス (新字旧仮名) ／ アルベール・サマン(著)