“きんしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金色83.3%
衿飾16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おのおの名にそぐえる姿、鼓の緒の欄干に、あるいは立ち、あるいはて、手に手に五色ごしきの絹糸を巻きたる糸枠に、金色きんしょく銀色の細きさおを通し、糸を松杉の高き梢をくぐらして、つりの姿す。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とこの間と、くろがきの大黒柱を境にしてならんでいる仏壇の奥に、金色きんしょく燦然さんぜんたる阿弥陀如来あみだにょらいが静まりかえって、これも黄金おうごん蓮台れんだいのうえに、坐禅を組んでいる。その下に、朱塗りの袋戸棚がある。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
色の真黒まっくろな子供が、手がわりに銃を受取るとひとしく、むくむく、もこもこと、踊躍ようやくして降りたのを思うと、一具の銃は、一行の名誉と、衿飾きんしょくの、旗表はたじるしであったらしい。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)