“衿足”の読み方と例文
読み方割合
えりあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は眼の前に坐っている妻の、固い非人情な身構えや、陶器のように冷たい衿足えりあしを見ながら、ふとそれを従妹のみちと置き替えていた。
山椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
髪を奇麗に分けた、衿足えりあしの白い運転手が
泣虫小僧 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
部屋へ戻ると藤尾はすっかり身じまいを済ませ、掻きあげた涼しい衿足えりあしをこっちへ向けて、窓からじっと雨の谷川を見ていた。
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)