“衿元”の読み方と例文
読み方割合
えりもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
衿元えりもとに筋のいるくぼみは盛り上げられて、肩はまるく兩腕はながながとのびてゐた。そして花のやうな乳房の上にお葉は睫毛まつげをながく伏せたのである。
三十三の死 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
かれが掴んだのは女の黒髪と衿元えりもとで——まだ正気のあったらしいその女は、無我夢中になって、ビッショリとぬれた両腕をあげて、金吾の足へすがりついて来る。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)