“えりもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
襟元64.1%
襟許9.8%
頸許8.7%
頸元6.5%
領元5.4%
衿元2.2%
襟下2.2%
頸首1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歳子は襟元えりもとへ急に何かのけはひが忍び寄るものゝやうに感じたが、牧瀬に対してまた周囲の情勢に対して何の不安もかなかつた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
人、面白くもねえ、貴方様お掛け遊ばせが聞いてあきれら。おはいはい、襟許えりもとに着きやがって、へッ。俺の方が初手ッから立ってるんだ。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小春時こはるどき一枚小袖いちまいこそであゐこん小辨慶こべんけい黒繻子くろじゆすおびに、また扱帶しごき……まげ水色みづいろしぼりの手絡てがらつやしづくのしたゝるびんに、ほんのりとしたみゝのあたり、頸許えりもとうつくしさ。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
朝早く清月に行つてみのるが一人で臺詞せりふをやつてる時などに、濡れた外套を着た酒井が頸元えりもとの寒そうな風をして入つて來る事もあつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
そして踏み脱いでいた布団を、又領元えりもとまで引き寄せて、あごうずめるようにして、又寐入る刹那には、おぼろげな意識の上に、見果てぬ夢の名残を惜む情が漂っていた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かれが掴んだのは女の黒髪と衿元えりもとで——まだ正気のあったらしいその女は、無我夢中になって、ビッショリとぬれた両腕をあげて、金吾の足へすがりついて来る。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宛然さながら襟下えりもとから冷水ひやみづびせられたやうにかんじた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)