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手絡
ふりがな文庫
“手絡”の読み方と例文
読み方
割合
てがら
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てがら
(逆引き)
緋
(
ひ
)
も紅も似合うものを、浅葱だの、白の
手絡
(
てがら
)
だの、いつも
淡泊
(
あっさり
)
した
円髷
(
まるまげ
)
で、
年紀
(
とし
)
は三十を一つ出た。が、二十四五の上には見えない。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
毎日夕方からお湯に入りに行くことを日課にしているその女の意気がった髪に掛けた青い色の
手絡
(
てがら
)
は
堪
(
たま
)
らなく
厭味
(
いやみ
)
に思うものであった。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御倉さんはもう赤い
手絡
(
てがら
)
の時代さえ通り越して、だいぶんと
世帯
(
しょたい
)
じみた顔を、帳場へ
曝
(
さら
)
してるだろう。
聟
(
むこ
)
とは
折合
(
おりあい
)
がいいか知らん。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
手絡(てがら)の例文をもっと
(50作品)
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“手絡”の解説
手絡(てがら)は日本髪を結う際に、髷に巻きつけるなどして飾る布のことをいう。古くは髷かけとも。
素材は、多くは縮緬、高級武士では錦、明治に入ってからは和紙を加工したものも登場した。
色彩には特に規定があったわけではないが、若い娘や若奥様は鹿の子絞りで装飾した赤や桃色の華やかな色、年配の婦人は無地の藤色や浅葱色など落ち着いた色をよく使った。
(出典:Wikipedia)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
絡
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭
検索の候補
足手絡
緋手絡
“手絡”のふりがなが多い著者
徳永直
徳田秋声
上司小剣
泉鏡花
中里介山
高浜虚子
夏目漱石
谷崎潤一郎
有島武郎
江戸川乱歩