“緋手絡”の読み方と例文
読み方割合
ひてがら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、ものの三月とたぬうちにこのべらぼう、たった一人の女房の、寝顔の白い、緋手絡ひてがら円髷まるまげに、蝋燭を突刺つッさして、じりじりと燃して火傷やけどをさした、それから発狂した。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
現に私の頭の上には、緋手絡ひてがら大円髷おおまるまげ押被おしかぶさって、この奥さんもそろそろ中腰になって、坐睡いねむりをはじめたのです。こくりこくりと遣るのに耳へも頬へもばらばらとおくれ毛がかかって来る。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)