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領元
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えりもと
ふりがな文庫
“
領元
(
えりもと
)” の例文
真紅
(
まっか
)
になった面をあげて、キラリと光った眼に一生懸命の力を現わして老主人の顔を一寸見たが、
忽
(
たちま
)
ちにして
崩
(
くず
)
折
(
お
)
れ伏した。髪は
領元
(
えりもと
)
からなだれて、末は乱れた。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そして踏み脱いでいた布団を、又
領元
(
えりもと
)
まで引き寄せて、
腮
(
あご
)
を
埋
(
うず
)
めるようにして、又寐入る刹那には、
朧
(
おぼろ
)
げな意識の上に、見果てぬ夢の名残を惜む情が漂っていた。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
よ、よ、と雪江さんが掛声をして障子を明けようとするけれど、
開
(
あ
)
かないのを、私は飛んで行って力任せにウンと引開けた。何だか
領元
(
えりもと
)
からぞくぞくする程嬉しい。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と刄物を
※取
(
もぎと
)
ろうとするを、渡すまいと揉合う危なさを見かねて、お柳は二人に怪我をさせまいと
背後
(
うしろ
)
へ廻って、長二の
領元
(
えりもと
)
を掴み引分けんとするを、長二はお柳も己を殺す気か
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と小三郎は立上り、小脇差を引抜いて丈助の
領元
(
えりもと
)
へあて、呼吸をはかって
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
久
(
しば
)
らく
藻掻
(
もが
)
いて居る
中
(
うち
)
に、ふと
足掻
(
あが
)
きが自由になる。と、
領元
(
えりもと
)
を
撮
(
つま
)
まれて、高い高い処からドサリと落された。うろうろとして其処らを視廻すけれど、何だか変な淋しい真暗な処で、誰も居ない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
領
常用漢字
小5
部首:⾴
14画
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
“領”で始まる語句
領
領袖
領地
領分
領巾
領主
領土
領域
領伏
領家