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頸許
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えりもと
ふりがな文庫
“
頸許
(
えりもと
)” の例文
と云って、欣七郎はお桂ちゃんの雪の
頸許
(
えりもと
)
に、
擽
(
くすぐ
)
ったそうな目を
遣
(
や
)
った。が、夫人は振向きもしなかった。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小春時
(
こはるどき
)
の
一枚小袖
(
いちまいこそで
)
、
藍
(
あゐ
)
と
紺
(
こん
)
の
小辨慶
(
こべんけい
)
、
黒繻子
(
くろじゆす
)
の
帶
(
おび
)
に、
又
(
また
)
緋
(
ひ
)
の
扱帶
(
しごき
)
……
髷
(
まげ
)
に
水色
(
みづいろ
)
の
絞
(
しぼ
)
りの
手絡
(
てがら
)
。
艷
(
つや
)
の
雫
(
しづく
)
のしたゝる
鬢
(
びん
)
に、ほんのりとした
耳
(
みゝ
)
のあたり、
頸許
(
えりもと
)
の
美
(
うつく
)
しさ。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
頸許
(
えりもと
)
がふと気になると、尾を
曳
(
ひ
)
いて、ばらばらと玉が走る。窓の硝子を
透
(
すか
)
して、
雫
(
しずく
)
のその、ひやりと冷たく身に染むのを知っても、雨とは思わぬほど、実際
上
(
うわ
)
の空でいたのであった。
妖術
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
耳許
(
みみもと
)
も清らかに、玉を伸べた
頸許
(
えりもと
)
の綺麗さ。うらすく
紅
(
くれない
)
の且つ
媚
(
なまめ
)
かしさ。
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三人とも振返ると、町並樹の影に、その
頸許
(
えりもと
)
が白く、肩が
窶
(
やつ
)
れていた。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
と
云
(
い
)
つて
莞爾
(
につこり
)
した。
千助
(
せんすけ
)
、
頸許
(
えりもと
)
からぞく/\しながら
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
背筋の
靡
(
なび
)
く、
頸許
(
えりもと
)
のほの白さは、月に預けて際立たぬ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
云
(
い
)
つて
莞爾
(
につこり
)
した。
元二
(
げんじ
)
、
頸許
(
えりもと
)
からぞく/\
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
頸
漢検準1級
部首:⾴
16画
許
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“頸”で始まる語句
頸
頸筋
頸飾
頸脚
頸動脈
頸部
頸城
頸輪
頸窩
頸垂