“衿頸”の読み方と例文
読み方割合
えりくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は父の机の前に足と投出したままで無心に華車きゃしゃな浴衣の後姿から白い衿頸えりくびを見上げた時、女は肩越しにチラと振り向いたと思う間に戸をはたとしめた。
やもり物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
と力まかせに新九郎の衿頸えりくびを突ッ放しておいて、ぽんと一歩退さがった小六が、腰をひねった途端に抜きかざした大刀、あわやと見る間に新九郎目がけて真ッ向うに斬り下げて来た。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)