“うなじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウナジ
語句割合
48.6%
45.3%
海路1.2%
1.2%
後脳0.4%
後頸0.4%
背頸0.4%
0.4%
項頸0.4%
頚条0.4%
(他:3)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お珊のかいなうなじにかかると、倒れるように、ハタと膝をいた、多一の唇に、俯向うつむきざまに、と。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その肩にたれつつ、みどり児のうなじおおう優しき黒髪は、いかなる女子のか、活髪いきがみをそのままに植えてある。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我は既に右にあたりて我等の下に淵の恐るべき響きを成すを聞きしかば、すなはち目を低れてうなじをのぶるに 一一八—一二〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
が、丁度山浦丈太郎の背が、自分の前へ無防御のままにさらされると、ツイと小石を拾って、丈太郎のうなじを狙いました。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
あの子は、もちろんお主も知つてのとほり、宝ノ太后おばばが西へ征かれた途中の海路うなじで、大田が急に産気づいて生みおとした娘だ。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
「時政殿には、首尾よう舟を手に入れられて、海路うなじ安房あわへと、お渡りになりました」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お前の肩に切られた風が、不思議に綺麗な切断面を迸しらせて、多彩な色と匂ひとで僕のうなじを包んでしまふ、僕はときたま噎せながら、不思議にそれを綺麗だと思つた。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
と激しくいいすくめつ。お通のうなじるるを見て、
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何んだか私は恍惚うっとりとして、彼女の胸の上へ後脳うなじを当て何時迄も黙って居りました。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ひざをついてそばによって後頸うなじの所にさわってみると、気味の悪いほどの熱が葉子の手に伝わって来た。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
と、数馬は身をかわし、素早く太刀を引き抜いたが、切り付けるひまさえあらばこそ、どこからともなく矢声がかかって、一閃、ピカリと光ったかと思うと、熊の月の輪に征矢そや一筋、背頸うなじまで貫いて立っていた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
やや有りて裂了さきをはりし後は、あだかもはげしき力作につかれたらんやうに、弱々よわよわと身を支へて、長きうなじを垂れたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そはが事を言ふならんとやうに、荒尾はうなじそらしてののめき笑ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
氏郷に毒を飼ったのは三成のざんに本づくと、蒲生家の者は記しているが、氏郷は下血を患ったと同じ人が記し、面は黄に黒く、項頸うなじかたわら、肉少く、目の下すこ浮腫ふしゅし、其後腫脹しゅちょういよいよ甚しかったと記してある。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
小平太はふたたび「はッ」と言ったまま、頸筋うなじを垂れて、じっと考えこんでしまった。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
見れば澄江も眠られないと見えて、そうして恐怖に襲われていると見えて、こっちへ細い頸足うなじを見せ深々と夜具にくるまったまま、溜息を吐いたり顫えたりして、夜具の中で蠢いていた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、首頸うなじを叩いた。庄吉が、振向いて、自分の腕を叩いた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)