後頸うなじ)” の例文
貞世はひときわ背たけが縮まったように小さく丸まって、座ぶとんに顔をうずめていた。ひざをついてそばによって後頸うなじの所にさわってみると、気味の悪いほどの熱が葉子の手に伝わって来た。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)