“後頸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしろくび66.7%
うなじ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度は、彼女のあらわな白い頸筋と後頸うしろくびを這う捲毛の束とが、たまらなくラエーフスキイの気にさわるのだった。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あんなみっともない真赤な後頸うしろくびをして、胴中ときたらまるで四斗樽みたいなずんぐりもっくりなくせに、ちゃんと女房があって、おまけに大事にされている。
接吻 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
貞世はひときわ背たけが縮まったように小さく丸まって、座ぶとんに顔をうずめていた。ひざをついてそばによって後頸うなじの所にさわってみると、気味の悪いほどの熱が葉子の手に伝わって来た。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)