“かいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懐炉64.0%
海路24.0%
薤露12.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此大きな無遠慮な吾儘坊わがままぼっちゃんのお客様の為に、主婦は懐炉かいろを入れてやった。大分だいぶおちついたと云う。おそくなって風呂がいた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ネープルスかうから海路かいろすう多島海たたうかいぎ、地中海ちちゆうかいり、ポートセツトにて石炭せきたんおよ飮料水ゐんりようすゐ補充ほじうして、それより水先案内みづさきあんないをとつてスエスの地峽ちけう
ドッチの肩を持ったろう? 多恨の詩人肌から亡朝の末路に薤露かいろの悲歌を手向たむけたろうが、ツァールの悲惨な運命を哀哭あいこくするには余りに深くロマーノフの罪悪史を知り過ぎていた。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)