旧字:懷爐
俺は風邪気味で、懐炉を背負って憮然と庭を眺めていると、遠くから大勢の声が近づいて来て、玄関の方でなにか口々に呼び合っている。
あるいはなお数日生きながらえるとしても、最後のまぎわまでその懐炉の中に多少の温い灰がありさえすれば、なにも不平をこぼさないだろう。
空魔艦は、少年のために懐炉を入れておいたのであろうか。まさか、そのような親切が空魔艦の乗組員にあるはずがない。
“懐炉”の意味
《名詞》
懐に入れて持ち歩きの出来る小型の暖房器具。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“懐炉”の解説
懐炉(かいろ)とは、化学発熱体や蓄熱材等を内蔵し携帯して身体を暖めるもの。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“懐炉”で始まる語句