“七色唐辛子”の読み方と例文
読み方割合
なないろとうがらし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
納豆屋の「ナットナットー、ナット、七色唐辛子なないろとうがらし」という声もこの界隈かいわいでは近ごろさっぱり聞かれなくなった。
物売りの声 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
敬太郎はとうとうこの禅坊主の寝言ねごとに似たものを、手拭てぬぐいくるんだ懐炉かいろのごとく懐中させられて表へ出た。おまけに出がけに七色唐辛子なないろとうがらしを二袋買ってたもとへ入れた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
よく見るとこれは一軒の生薬屋きぐすりやの店を仕切って、その狭い方へこざっぱりした差掛さしかけ様のものを作ったので、中に七色唐辛子なないろとうがらしの袋を並べてあるから、看板の通りそれを売るかたわ
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)