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七色唐辛子
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なないろとうがらし
納豆屋の「ナットナットー、ナット、
七色唐辛子」という声もこの
界隈では近ごろさっぱり聞かれなくなった。
敬太郎はとうとうこの禅坊主の
寝言に似たものを、
手拭に
包んだ
懐炉のごとく懐中させられて表へ出た。おまけに出がけに
七色唐辛子を二袋買って
袂へ入れた。
よく見るとこれは一軒の
生薬屋の店を仕切って、その狭い方へこざっぱりした
差掛様のものを作ったので、中に
七色唐辛子の袋を並べてあるから、看板の通りそれを売る
傍ら