“唐辛子屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうがらしや66.7%
たうがらしや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐辛子屋とうがらしやだの……そうしたむかしながらの店々がわたしのまえに、そのむかしながらの、深い淵のようなしずけさをみせてそれ/″\残っている。
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
唐辛子屋とうがらしやは、雷門を入って、十間と行かない、左っ側にあった。いつも、七十恰好の、小さく、ちまちまとした恰好のおばァさんが、店番をしていた。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
隣りの唐辛子屋たうがらしや七兵衞は、平次が聲を掛けても返事もしませんでしたが、八五郎がガラリと開けて入ると、女房のお百と、子供がにらめつこでもするやうに
「浪人大澤傳右衞門父娘おやこも、唐辛子屋たうがらしやのケチ兵衞夫婦も、大工の半次母子も、宇佐美左内の一族だつた。その三軒が、仲が惡さうに見せて、實はかたき時期じきを待つた」