唐辛子屋とうがらしや)” の例文
唐辛子屋とうがらしやだの……そうしたむかしながらの店々がわたしのまえに、そのむかしながらの、深い淵のようなしずけさをみせてそれ/″\残っている。
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
唐辛子屋とうがらしやは、雷門を入って、十間と行かない、左っ側にあった。いつも、七十恰好の、小さく、ちまちまとした恰好のおばァさんが、店番をしていた。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)