“利目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ききめ78.0%
きゝめ12.0%
とめ8.0%
きめ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、追駈おっかけながら刑事の吹き鳴らした呼笛よびこ利目ききめがあった。それを聞きつけた一人の警官が、丁度その時、賊の前面に現われたのだ。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
続いてこれが喜劇の材料にされた話などをしてゐるうちに漸く療法の利目きゝめが出て、さつきとり落した煙草を拾ひあげながら
村のストア派 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ここに大久米の命、天皇の命を、その伊須氣余理比賣にる時に、その大久米の命のける利目とめを見て、あやしと思ひて、歌ひたまひしく
尤も眼をいて見せたら子供はこはがる、こぶしを振廻したらねこに逃げる、雖然魂のある大人おとなに向ツては何等の利目きめが無い。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)