“とめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
44.4%
18.1%
登米12.5%
利目5.6%
5.6%
鋭眼4.2%
制止2.8%
2.8%
乙女1.4%
1.4%
登女1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おしいことをしたなあ」と、団長をはじめ、とめじいさんもお千代ちよさんも、正坊しょうぼうも五郎も、馬の死がいをとりまいてなげきました。
正坊とクロ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
炉のすみに転げて居る白鳥はくちょう徳利どくりの寐姿忌〻いまいましそうにめたるをジロリと注ぎ、裁縫しごとに急がしき手をとめさして無理な吩附いいつけ、跡引き上戸の言葉は針
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
登米とめ以北の旧仙台領においては、区別のために「おかみん」と後をはねている。実用には何のたそくにもならぬが、話をするにはこちらを使うと区別がつく。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あめつゝちとりましとゝ 何故など ける 利目とめ
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
どういう訳だかお尋ねものがあるのなんのと厳しくって、只のうちへ旅人をとめる事がならねいというおふれになって居りやんすから、泊る事にはなりやすめえ、貴方あんたし困るなら
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
遠眼とほめ鋭眼とめさかしな
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そこで一ぴきぶたなんとかつて喝采かつさいしましたが、たゞちに廷丁てい/\のために制止とめられました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
神主かんぬし宮氏の家に貞和ぢやうわ文明ぶんめいの頃の記録きろく今にそんせり。当主たうしゆ文雅ぶんがこのみ吟詠ぎんえいにもとめり、雅名がめい正樹まさきといふ。同好どうこうを以てまじはりおさむ。幣下へいしたとなふ社家しやけ諸方しよはうにあまたある大社也。
龍馬が常に云つていました、おれは若い時親に死別れてからはお乙女とめあねさんの世話になつて成長ふとつたので親の恩より姉さんの恩がふといつてね。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
龍馬伝には「お乙女とめ怒って彼女を離婚す」とあれど是れ亦誤りなり、お龍氏が龍馬に死別れて以来の経歴は予委しく之を聴きたれど龍馬の事に関係なければ今しばらく略しぬ。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
さと いつそとめ(みんな)そぎやんいうとるけんたい。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
とみ 罎とめ持つてくればよかなあ。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
その日の午後、とつぜん黒門のお登女とめさまがやって来た。山駕籠かごに乗って、供は老女と下僕二人、それに弥市が先触れを勤めた。
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「すると、その、黒門のお登女とめさまも、亡くなっただか」
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)