“とまり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
71.7%
宿泊5.7%
宿直3.8%
一宿1.9%
宿1.9%
宿泊人1.9%
宿銭1.9%
底止1.9%
棲所1.9%
1.9%
滞在1.9%
逗留1.9%
頂上1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうとまりが知れて見ると急ぐにも当らんから、どうだね、一ゲエム。君はこの頃風早とたいに成つたさうだが、長足の進歩ぢやないか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「お宿泊とまりになっております」
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
自身番じしんばんへ知らせてやら早々さう/\人や出來らん其時一しよに見ながら通らん是は如何にといひければ如何にも夫は面白おもしろしと二人はすぐ番屋ばんやに至り大聲揚て告けるは御町内に人殺あり早くいつて見らるべしとの知らせに自身番の宿直とまりの人は大いに驚き定番ぢやうばんの者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まごかほを見玉はゞさぞかしよろこび給ふらん。さればに候、父翁とつさまはいつぞやきたられしが母人かさまはいまだ赤子ねんねを見給はざるゆゑことさらの喜悦よろこびならん。おそくならば一宿とまりてもよからんか、おまへ宿とまり給へ。
まごかほを見玉はゞさぞかしよろこび給ふらん。さればに候、父翁とつさまはいつぞやきたられしが母人かさまはいまだ赤子ねんねを見給はざるゆゑことさらの喜悦よろこびならん。おそくならば一宿とまりてもよからんか、おまへ宿とまり給へ。
うも宿泊人とまりがなくつてはやうがない、なんとかうま工夫くふういものから……ウム、日外いつぞや説教せつけうで聞いた事が釈迦如来しやかによらいのお弟子でし槃特はんどくふがあつて
(和)茗荷 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ちょッ面倒だ。宿銭とまりびたでおさだまり、それ、」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「もう、それで可い。ひとの非を挙げるやうな者にわざの出来たためしが無い。悲いかな君達の球も蒲田に八十で底止とまりだね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
旅人これを顧みこたうれば、夜必ずその棲所とまりに至り人を傷つく、土人枕の中に蜈蚣むかでを養い、頭に当て臥し、声あるを覚ゆれば枕をひらくと蜈蚣く蛇に走り懸り
川へながしたるに女の首のみやなぎえだとまりたるは則ちえんも引ものか左右とかくあやしき所なり必定ひつぢやう此公事は願人共の不筋ふすぢならんと流石さすが明智めいち眼力がんりき洞察みぬかれしこそ畏こけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「こちらは旅館にお滞在とまりになっている日本の紳士で近藤様と仰有る方とお三人でございます」
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
理由わけを訊くと女房と娘とは女中を連れて逗留とまりがけで里へ帰つた。その留守事るすごとに一寸芝居の真似をしてゐたのださうな。
その頃下女の給金は衣裳いしょう此方こちらもちの年に十八円位が頂上とまりです。然し、私は奥様のお古か何かで着せて頂いて、その外は相応な晴衣の御宛行あてがいという約束きめに願って出ました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)