宿直とまり)” の例文
昨夕ゆうべ宿直とまりでね。なに自分の分だけなら月に三度か四度よどで済むんだけれども、ひとに頼まれるもんだからね。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自身番じしんばんへ知らせてやら早々さう/\人や出來らん其時一しよに見ながら通らん是は如何にといひければ如何にも夫は面白おもしろしと二人はすぐ番屋ばんやに至り大聲揚て告けるは御町内に人殺あり早くいつて見らるべしとの知らせに自身番の宿直とまりの人は大いに驚き定番ぢやうばんの者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
宿直とまりだ宿直だといってうちへ帰らないのは、あるいはそのせいじゃなかろうかと健三には思えた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)