“蜈蚣”の読み方と例文
読み方割合
むかで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蜈蚣むかでの、腕ほどもあるのがバサリと落ちて来たり、絶えずかさにあたる雨のような音をたてて山ひるが血を吸おうと襲ってくる。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこで、筒をひらくと、一尺ばかりの蜈蚣むかでが這い出して、旅人のからだを三度廻って、また直ぐに几の上にかえって、暫くして筒のなかに戻った。
蜈蚣むかで衆のことなら存じおる。戦時にありては物見使番、平時にありては細作となって、敵国に潜入、隠密をつとめ、腕を揮ったということじゃ」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)