“むかで”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ムカデ
語句割合
百足49.4%
蜈蚣27.1%
百足虫12.9%
蜈蜙3.5%
呉公2.4%
百足蛇1.2%
百足蟲1.2%
1.2%
螂蛆1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、髪の根にうごめいてゐるのは、小さな虱と思ひの外、毒々しい、銅色あかがねいろの、大きな百足むかでばかりであつた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
百足むかでの旗さし物を背にさした騎馬武者が幾人も、味方の諸部隊へ馳けわかれて、その陣地陣地へ、火のつくように告げていた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大津に入るあたりで三上山を見た。彼の田原藤太が射た大蜈蚣むかでの住みかだと思うと、黒くしげった山の様を物凄く感じた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
大地の亀裂が蜈蚣むかでのようなひびからだんだんに拡がるあいだから、吹きだした地下水がざあっとかしいだ方へながれてゆく。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
幾つもの赤い火が蝟集いしゅうして、一疋の百足虫むかでのような形を作りながら、山と山の間を縫って来るものとおぼえます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ユルシュリーヌの建築材置き場の中にははさみ虫、パンテオンには百足虫むかで、練兵場のどぶの中にはおたまじゃくしがいる。
對州つしまは大きな蜈蜙むかでが穴から出かけたやうでもあるし又やどかりが體を突出したやうでもあつて、山許りだから丁度毛だらけのやうに見える。
壱岐国勝本にて (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
けれども、以前見覚えた、両眼りょうがん真黄色まっきいろな絵具の光る、巨大な蜈蜙むかでが、赤黒い雲の如くうずを巻いた真中に、俵藤太たわらとうだ
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また來る日の夜は、呉公むかでと蜂とのむろやに入れたまひしを、また呉公むかで蜂のひれを授けて、先のごと教へしかば、やすく出でたまひき。
また次の日の夜は呉公むかではちとのむろにお入れになりましたのを、また呉公と蜂の領巾を與えて前のようにお教えになりましたから安らかに寢てお出になりました。
百足蛇むかでの化けたるよと心得て、矢比やごろ近くなりければ、くだんの五人張に十五束三伏みつぶせ、忘るゝばかり引きしぼりて、眉間みけんの真中をぞ射たりける
「俺はその蟲が大嫌ひでな。のみしらみ、バツタ、カマキリ、百足蟲むかで、——蟲と名のつくものにろくなものがない」
島のごとくにありつる物、倒るゝ音大地を響かせり、立ち寄りてこれを見るに、果して百足のむかでなり、竜神はこれを悦びて、秀郷を様々にもてなしけるに、太刀一振ひとふり巻絹まきぎぬ一つ、鎧一領
その故か田辺へんで蜈蚣にまれて格別痛まぬ人蝮蛇咬むを感ずる事はげしく、蝮蛇咬むをさまで感ぜぬ人蜈蚣に咬まるれば非常に苦しむと伝う、この辺から言ったものか、『荘子』に螂蛆むかで帯を甘んず