“一振”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとふり65.2%
ひとふ30.4%
いっしん4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ものとを見較みくらべながら、かたまけると笑方ゑみかたの、半面はんめんおほニヤリにニヤリとして、岩魚いはな一振ひとふり、ひらめかして、また、すた/\。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
金太郎きんたろうはおしまいにじれったくなって、からだを一振ひとふりうんとりますと、うさぎもさる鹿しかくまもみんないっぺんにごろごろ、ごろごろ土俵どひょうそとにころげしてしまいました。
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
幕府は老中水野和泉守いずみのかみの名で正月の二十五日あたりからすでにその催促を万石以上の面々に達し、三百の諸侯を頤使いしした旧時のごとくに大いに幕威を一振いっしんしようと試みていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)