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一振
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ひとふ
ふりがな文庫
“
一振
(
ひとふ
)” の例文
金太郎
(
きんたろう
)
はおしまいにじれったくなって、からだを
一振
(
ひとふ
)
りうんと
振
(
ふ
)
りますと、うさぎも
猿
(
さる
)
も
鹿
(
しか
)
も
熊
(
くま
)
もみんないっぺんにごろごろ、ごろごろ
土俵
(
どひょう
)
の
外
(
そと
)
にころげ
出
(
だ
)
してしまいました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
老人
(
ろうじん
)
は王子の手を取って、
杖
(
つえ
)
を
一振
(
ひとふ
)
り
振
(
ふ
)
ったかと思うと、二人はもう高い
壁
(
かべ
)
の上にあがっていました。王子はびっくりしました。この
老人
(
ろうじん
)
は
魔法使
(
まほうつか
)
いに
違
(
ちが
)
いない、と思いました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
五
秒
(
べう
)
、十
秒
(
べう
)
は
大叫喚
(
だいけうくわん
)
、あはや、
稻妻
(
いなづま
)
は
喰伏
(
くひふ
)
せられたと
思
(
おも
)
つたが、
此
(
この
)
犬
(
いぬ
)
尋常
(
じんじやう
)
でない、
忽
(
たちま
)
ちむつくと
跳
(
は
)
ね
起
(
お
)
きて、
折
(
をり
)
から
跳
(
をど
)
り
掛
(
かゝ
)
る
一頭
(
いつとう
)
の
雄獅
(
をじゝ
)
の
咽元
(
のどもと
)
に
噛付
(
くひつ
)
いて、
一振
(
ひとふ
)
り
振
(
ふ
)
るよと
見
(
み
)
へたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其から伯爵の
釵
(
かんざし
)
を抜いて、意気込んで
一振
(
ひとふ
)
り振ると、……黒髪の
颯
(
さっ
)
と
捌
(
さば
)
けたのが烏帽子の
金
(
きん
)
に
裏透
(
うらす
)
いて、
宛然
(
さながら
)
金屏風
(
きんびょうぶ
)
に名誉の絵師の、松風を
墨
(
すみ
)
で流したやうで、雲も竜も
其処
(
そこ
)
から
湧
(
わ
)
くか
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
豊かな
捲髪
(
まきげ
)
を
一振
(
ひとふ
)
りして、「くだらない」と言うだけで、けろりとしていた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
▼ もっと見る
やさしくまねいて、みごとな
陣太刀
(
じんだち
)
一振
(
ひとふ
)
りを清兵衛にあたえた。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
董卓からは、感状と剣
一振
(
ひとふ
)
りとが直ちに届けられてきた。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
両手をかたくかたく
握
(
にぎ
)
りしめ、それをまず
唇
(
くちびる
)
へ、それから額へ持っていったが——そこで、突然ぱっと指をひろげると、両の耳から
髪
(
かみ
)
の毛を
払
(
はら
)
いのけ、さっと
一振
(
ひとふ
)
り髪を振上げたかと思うと
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「じゃ、いいわ、いらしても」と彼女は、無造作に手を
一振
(
ひとふ
)
りして言った。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥