一振いっしん)” の例文
幕府は老中水野和泉守いずみのかみの名で正月の二十五日あたりからすでにその催促を万石以上の面々に達し、三百の諸侯を頤使いしした旧時のごとくに大いに幕威を一振いっしんしようと試みていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)