“いっしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一心50.0%
一身28.6%
一針10.7%
一新7.1%
一振3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東に迷い、南に迷い、彼女かれは実に幾時間を費したか知らぬが、人の一心いっしんは怖しいもので、うやらうやら難所なんじょ乗切のりきったらしい。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「やあ、君のことかね。いま、向こうの洞穴のなかで、帆村君から聞いてきたよ、僕一身いっしんのため、まことにすまないことをした」
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「いかにも、これは大変だ。——頂門ちょうもん一針いっしんとはこのことだ」
重ねて忠告するが、二人は入江道場の模範生だ。くつわを並べて、このご一新いっしんの時代に出ようじゃないか。次の機縁は、僕が手を引っぱって君を
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕府は老中水野和泉守いずみのかみの名で正月の二十五日あたりからすでにその催促を万石以上の面々に達し、三百の諸侯を頤使いしした旧時のごとくに大いに幕威を一振いっしんしようと試みていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)