“柳湯”の読み方と例文
読み方割合
やなぎゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぽんと背中(せなか)をたたかれて、立(た)て続(つづ)けに聞(き)かされたのが、柳湯(やなぎゆ)で、金蔵(きんぞう)がしゃべったという、橘屋(たちばなや)の一件(けん)であった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
両眼(りょうがん)真黄色(まっきいろ)な絵具の光る、巨大な蜈蜙(むかで)が、赤黒い雲の如く渦(うず)を巻いた真中に、俵藤太(たわらとうだ)が、弓矢を挟(はさ)んで身構えた暖簾(のれん)が、ただ、男、女と上へ割って、柳湯(やなぎゆ)、と白抜きのに懸替(かけかわ)って
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
朝(あさ)っぱらの柳湯(やなぎゆ)は、町内(ちょうない)の若(わか)い者(もの)と、楊枝削(ようじけず)りの御家人(ごけにん)と道楽者(どうらくもの)の朝帰(あさがえ)りとが、威勢(いせい)のよしあしを取(とり)まぜて、柘榴口(ざくろぐち)の内(うち)と外(そと)とにとぐろを巻(ま)いたひと時(とき)の、辱(はじ)も外聞(がいぶん)もない
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)