“金蔵”のいろいろな読み方と例文
旧字:金藏
読み方割合
かねぐら58.3%
きんぞう41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それもサ、何もお前さんの自腹じばらを切って出せという話じゃねえ、蜂須賀家のお金蔵かねぐらから、威張って引きだせる筋のものです
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柳生に下げ戻しまして、あとはお城のお金蔵かねぐらへ納めましたならば、八方よきようにしずまりますことと存じますが
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
見ると隣家の金蔵きんぞうであった。白髪頭しらがあたまがしかもはげあがって、見ちがえるほどじじになっていた。向こうでも自分の老いたのに驚いたようである。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「今時にも、熊坂長範くまさかちょうはんみたいなものがいるとみえ、あの大坂城へ、大八車を曳きこんで、お金蔵きんぞうだのお手道具だのを、空巣稼あきすかせぎした奴があるそうじゃ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)