“御金蔵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごきんぞう60.0%
おかねぐら40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここには御金蔵ごきんぞうもあれば、井戸の間もある、御土蔵もあれば穴蔵もある、朱蔵しゅくらもある。井戸の間には深さ二十間、水深約一丈、底に黄金水を敷きつめたという御用井戸がある。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
嘉永四年の六月には佐竹の御金蔵ごきんぞうをやぶって六千両。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
徳川幕府あって以来いまだかつて聞いたこともないような、公儀の御金蔵おかねぐらがすでにからっぽになっているという内々ないないの取り沙汰ざたなぞが、その時、胸に浮かんだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
藩札台帳だの、御金蔵おかねぐら台帳だの、また浜方御貸金はまかたおんかしきんの控えだの、無数の帳簿が、内蔵助のまえに積まれた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)