御金蔵おかねぐら)” の例文
徳川幕府あって以来いまだかつて聞いたこともないような、公儀の御金蔵おかねぐらがすでにからっぽになっているという内々ないないの取り沙汰ざたなぞが、その時、胸に浮かんだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
藩札台帳だの、御金蔵おかねぐら台帳だの、また浜方御貸金はまかたおんかしきんの控えだの、無数の帳簿が、内蔵助のまえに積まれた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)