“御船蔵”の読み方と例文
読み方割合
おふなぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深川千歳町ちとせちょうの水戸さまの石置場いしおきばから始まって新大橋しんおおはしのたもとまで、三丁の川岸っぷちにそって大小十四棟の御船蔵おふなぐらが建ちならんでいる。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
橋番の小屋でも行燈に微かな蝋燭の灯を入れた。今夜の霜を予想するように、御船蔵おふなぐらの上を雁の群れが啼いて通った。
半七捕物帳:02 石灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここは、深川の御船蔵おふなぐら。その中にある仮牢だ。仲間のいたちだの、小猿だのが、皆、ケチな兇状につまずいて、東海道筋から軍鶏籠とうまるかごで、江戸へ差立てになったと聞き、役人への反抗と、仲間の面当てに
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)